つるバラのトンネルアーチをくぐると、そこはおとぎの国のようなバラの花園が広がります。
春(5月)と秋(10月)、園内には150種450株のバラが咲き乱れます。
色とりどりの花をつけて見事に咲き誇り、上品な香りが漂う神宮ばら園をお楽しみください。
神宮ばら園は昭和61年(1986)11月に当時の三重ばら会会長、清水武夫氏によるバラ苗の献納がきっかけとなり、神宮如雪園(※)内にある貴賓休憩室周囲の庭園にばら園を設園することになりました。三重ばら会の尽力により、正式に開園となったのは昭和62年(1987)10月24日です。開園後も岡山県のRSKバラ園や山陽放送株式会社などのいくつかの企業や団体、個人の方からバラ苗の献納をいただきました。
現在は約1,000平方メートルの園内に150種類450株のバラが植えられております。当ばら園は開園当初、神宮参拝者並びに神宮会館宿泊者に見学していただくための施設として整備されましたが、現在は伊勢の観光名所のひとつとして、また市民の憩いの場所として多くの皆さまに親しまれています。
※如雪園神宮会館一帯の呼称。江戸時代後期の内宮禰宜、中川経高氏の山荘があり、花の名所となっていた。彼の和歌『おもかけの 雪こそ花の 曙も 月の夕も 名は世々にふれ』から、この辺りが雪の降ったように花の咲き乱れる光景を『月光の雪景色』と比喩したことが如雪園の名前の由来といわれている。